2008年07月18日

『文学賞メッタ斬り!2008年版 たいへんよくできました編』

大森望さん・豊崎由美さんの『文学賞メッタ斬り!2008年版 たいへんよくできました編』 を読む。最近は他の書評子たちに「権威になり下がっている!」などとたたかれちゃうくらいポピュラーになった必殺書評シリーズ第4弾です。なんせ桜庭一樹さんの『私の男』の直木賞受賞と川上未映子さんの『乳と卵』の芥川賞受賞をぴったり予想したんですから、こんなにめでたいことはありません。対談から浮ついた感じが漂ってくる(笑)。

個人的に読んで腹を抱えて笑ったのが石田衣良さんを迎えての鼎談。気障でムカつく、ってのが僕の石田さん評だったんですが、逆にそのイメージを全くぶれさせずに「悪口言いたきゃ言えば?」と開き直るその肝っ玉に感心した(笑)。読者サービスの範囲を超えた爆弾発言が多いし、ある意味これは尊敬に値するかも。少なくとも僕は石田作品を真面目に読もうという気になったもの(笑)。

その年に賞をもらった作品を大森豊崎両氏が採点する巻末付録も読みどころのひとつ。大森さん、『私の男』に90点(世界文学クラス)をつけたのね…それはすごいかも。

ということで、芥川賞直木賞を定点観測する両氏を定点観測するつもりで楽しませていただきました。オススメ。
posted by △ at 15:51| Comment(0) | TrackBack(1) | もじにいりびたる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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