2008年10月18日

三善晃作品展 T器楽・歌曲作品

三善晃作品展 T器楽・歌曲作品 を聴いてきました。

2008年10月18日(土)
open15:30 start16:00
東京オペラシティ コンサートホール:タケミツ メモリアル

プログラム
●En vers (1980)
*Pf 岡田博美

●円環と交差 (1995-98)
*Pf 岡田博美

●歌曲集「聖三稜玻璃」 (1962)
*Mezzo-sop 小畑朱実, Pf 中川俊郎

●鏡 (1981)
*Vn 辰巳明子

●随風吹動 (1999)
*Fl 遠藤剛史, Pf 中川俊郎

●弦楽四重奏曲第V番「黒の星座」 (1992)
*Vn 加藤知子/松野弘明, Va 飛澤浩人, Vc 長明康郎

休憩

●Message Sonore (1985)
*プレイアード五重奏団

●響象T・U (1982-95)
*Pf 岡田博美/中川俊郎

●ピアノ小品
*Pf 岡田博美
(多分アンコールの代わり。曲名を知りません、すみません)

●Etoile à Cordes(弦の星たち) (1991)
*Vn 西江辰郎, 指揮 沼尻竜典, 三善晃作品展特別編成弦楽アンサンブル

初めて岡田さんのピアノを聴いたのですが、結構激昂したように情熱的な演奏をするのに、一音一音が弾き飛ばされることがなく豊かで、雫のようにふくらみをもっているのが印象的でした。あと、左足で床をドンドン叩くのが新鮮でした。

小畑さんはあの難曲を全く音痴に聞こえないように歌い上げ、しかも日本語がかなり聴き取れたので感嘆。メゾソプラノの声質としての豊かさもあり、素晴らしい演奏でした。あと、中川さんってのはやっぱり天才だね。

辰巳さんの演奏は非常に芯の強い、メロディアスなものでした。独奏ですから音が豊かでないと意味がないわけで、そういう意味でも辰巳さんの熟達した演奏に酔いしれました。

遠藤さんのフルートも素晴らしい。呼吸という身体行為が背後にあることを感じさせない、それでいてフルートが息の楽器であることを思い知らせるような不思議な演奏で楽しませてくれました。こんなひねくれた聴き方をするのは僕だけでしょうが。

弦四の曲は、各パートが他のパートに戦いを仕掛けるようなエキサイティングな演奏でした。曲中何度も「おっ!」と僕も身を乗り出してしまうような部分があり、決して音楽的には易しくないのに、聴いていて興奮しました。

プレイアード五重奏団の演奏も、打楽器がかなり存在感を持っているため丁々発止、という感じが強かったかな。しかしfl.cl.cb.ma.perc.という編成でも自由自在に書けてしまう三善さんっていったいどれだけ天才なんだ。

最後の曲は沼尻さんの指揮、西江さんのソロともに大変すばらしかった。弦楽オーケストラのうねりせり出すような感覚が心地よかったなあ。

どの曲も三善さんにしか書けない緻密さと音楽的な重みを持った素晴らしい曲だったので改めて三善さんのすごさを思い知りました。なんと二作目のオペラを現在作成中とかで、そちらも楽しみ。あと、特筆しておきたいのはプログラムの充実ぶりと、作品全目録というおまけのこと。どちらも大変に素晴らしい出来で、永久保存版と言っていいと思います。制作にあたったスタッフの方に拍手!

明日は合唱のコンサートに行ってきます。

posted by △ at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | みみをすます | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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