舞台は廃校、そこで行われるのはキャットファイト。その戦士3人を視点人物にした、三つのつながっている短編が収録されています。といっても全体で一つのストーリーですので、カテゴリとしては長編小説に入ると思いますが。
さて、キャットファイトをおこなう少女達の傷と、そこからの脱出と脱出できなさと、そんな決して綺麗ではないもろもろがぎゅっと詰まった作品に、かなり強くノックアウトされました。細部をライトノベル的モチーフで書き飛ばしているあたりがちょっと残念だし、多分これが読者をせばめてしまう要因になるかもしれないけれど、桜庭さんの中に一貫して流れている「少女をあますところなく書く」というテーマが十分に展開されているので、すごくいろいろな人に読んでほしい。個人的な読書体験を表す言葉としては、「戦慄を覚えた」というのが多分一番適切だと思う。なんというか、震えるんですよ、文字通り。
ということで好きな作品です。オススメ。
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