2009年01月25日

『テンペスト(上・下)』

池上永一さんの『テンペスト(上・下)』を読む。

琉球を舞台にして、眉目秀麗にしておそるべき頭脳の持ち主真鶴が、寧温という名の宦官に変装し国政の場に潜り込み駆け引きを繰り広げる、上下巻大ボリュームの一大長編エンターテインメント小説。謀略あり、真鶴の恋あり、ギャグシーンとなんでもありのサービス精神満載の小説でありながら、ぶれることのない芯が一本通った大変気骨のある小説でもあります。リーダビリティが非常に高く、厚いとひるんでいた人もページをめくる手が止められなくなること請け合いです。

男/女、琉球/日本/清などのさまざまな境界線を自由にしかし悩みながら越えていく真鶴/寧温の姿に読者はいいしれない感動を覚えることは間違いありません。琉球/沖縄をめぐる問題につながるさまざまなエピソードもあり、硬軟どちらの層にも受けそう。久しぶりに誰にでもオススメできる本が出現した、という驚きがありますね。

ということで、とにかくどの人もどの人もこの本を読んでほしい。絶対に絶対にオススメです。

posted by △ at 22:16| Comment(0) | TrackBack(0) | もじにいりびたる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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