2009年01月25日

『東大の教室で『赤毛のアン』を読む』

山本史郎さんの『東大の教室で『赤毛のアン』を読む』を読む。

『赤毛のアン』などの比較的知名度の高い作品を題材に、英文学の読み方を教える講義記録風の読み物。学術書ではないので誰でも読めます。

そしてこの本の面白いところは、ポストモダンクリティークの一切を無視して、「作者の意図」を読み解くことを目標としていることです。でも、作者の意図を裏切って面白く読むためには、作者の意図を正確に把握しなければいけないわけで、これはこれで文学に対峙するにはかなり重要なスキルであることは間違いない。単に好き勝手に読むことを戒めるためにも、入門の講義はこうあるべきなのかも。

個人的には4章と5章が面白かったなあ。あと、二人称小説の例として法月綸太郎さんの『二の悲劇』が例に挙げてあるのにもびっくり。

トランスヴェスタイトに関するあれれな記述もありましたが(いちおう学術書のセクシュアリティ系PC度チェックは僕の役目だと思っていますので)、その部分を割り引いても結構面白い本なのではないでしょうか。

posted by △ at 22:29| Comment(0) | TrackBack(0) | かんがえをかんがえる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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