2009年03月14日

『婚礼、葬礼、その他』

津村記久子さんの『婚礼、葬礼、その他』を読む。初津村作品です。あえて芥川賞受賞作を外して、タイトルからして傑作っぽいこっちの作品から読み始めました。

あんれま、すばらしく面白いです。表題作は友人の結婚式の二次会幹事を引き受けたら、当日に職場の上司の親族の葬式に出なければならなくなる、というコメディぎりぎりの設定の話。にもかかわらず妙に落ち着き払った文体で淡々と読ませてきってしまう津村さんのこの筆力はなんですか。絲山秋子さんに続いての「純文学とエンターテインメントの境界をかく乱させる」作家、ここにもいたんですね。私が不勉強でした、猛省。

もう一編「冷たい十字路」という作品も収録されているのですが、まずはだまされたと思って表題作を読んで欲しい。オススメ。

posted by △ at 14:08| Comment(0) | TrackBack(1) | もじにいりびたる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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結婚式やら葬式やら・・・
Excerpt: 小説「婚礼、葬礼、その他」を読みました。 著者は 津村 記久子 まさに題名通り、結婚式に葬式に振り回される主人公 そこに見える人間模様、礼式というもの・・・ 文学らしいさもありつつ 読みやすく ..
Weblog: 笑う社会人の生活
Tracked: 2013-07-06 20:36