2009年06月07日

『失われた時を求めて』

マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』を読む。リンク先は単行本ですが、僕は文庫版で読みました。全13巻!もうほんと、読んだだけで褒めてほしい。読了までに三か月かかりましたとも。

語り手である「私」が紆余曲折あって最終的に自分のこの人生を小説に書かなければ!と決意する小説です(ものすごい端折り方)。いわゆる「意識の流れ」手法で書かれた小説で、まあ起こったこと思い出したことがこまごまとつづられていきます。もうね、こんな超有名な小説のあらすじとか、書きたくないです。絶対つっこまれるもん、頭のいい人とかに。

ということで、個人的に面白いと思った箇所を。最初の方はやっぱりたるい(「意識の流れ」手法の小説って、読み手を選びません?ハードルが高いです)んですが文庫第8巻の後半、焦った語り手が勢いでとんでもないことを言っちゃうあたりが読ませる。ダメ男全開!って感じの焦燥感は結構読者が食いつきやすい要素だと思う。あと、第12巻の後半、語り手が突如として小説に目覚めちゃうところも、半分は真面目に感動して半分は「何開眼しちゃってんの」感を覚えて楽しかった。もっと細かいことでよいなら、1巻2巻あたりの食べ物の描写に力を感じたなあ。あまり肩ひじ張って辛気臭い小説だと思って読む必要はないみたいですね、この小説。

いかんせん長いので正直他人に薦めるのは気が引ける(自分もちゃんと読めてる自信がない)んですが、時間と覚悟がある人は読めばよいと思う。人によって面白いと思う場所が全然違う小説ですし、読んだ感想を他人と語り合うには最適の小説でしょう(大抵の人は細かい個所まで覚えていないので、はったりも結構きく)。

次はジョイスですかねえ(汗)。
posted by △ at 17:08| Comment(2) | TrackBack(0) | もじにいりびたる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 おめでとうございます!!ジョイスは食べ物が結構臓物系なので、お菓子好きにはちょっと微妙なところですよ。
Posted by さえぼー at 2009年06月07日 19:57
ありがとうございます(苦笑)。
古典に取り組む気力はプルーストで使い切ったので、またエネルギー補給してからジョイスにチャレンジすることにします。やっぱり『ユリシーズ』かなあ。
Posted by at 2009年06月08日 09:54
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック