2009年06月22日

『現代哲学の名著』

熊野純彦さん編著の『現代哲学の名著』を読む。新書というコンパクトなサイズに20世紀の哲学者20人の各代表作の解説が盛り込まれているという親切設計。

日本の哲学者が5人含まれていること、あと「社会学徒」としてはルーマンの項があるのもポイントが高いんですが、この本の最大の特徴はそのわかりやすさにあると思う。解説が非常に明晰な項目=当たり項目が非常に多く、読んでいて「ああ、僕が昔読みながら居眠りしてしまった箇所にはそんなことが書いてあったのね」と膝を打つことしばしば。よい意味で非常に新書的だと思う。編集方針の勝利かと。

一つだけ苦情というか。執筆者のプロフィールがないので、文献の芋づる式探索がしづらい。ネットで調べればいい、とおっしゃいますか?でもね、同姓同名の人ってのが世の中にはたくさんいるのですよ、はい。ネットには学術系の情報があまり載らない、っていうメディア特性もあるしね。だからちょっと使いにくい。

この点を除けば他は満足の新書でした。オススメ。
posted by △ at 10:44| Comment(0) | TrackBack(0) | かんがえをかんがえる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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