2009年10月31日

『正弦曲線』

堀江敏幸さんの『正弦曲線』を読む。出版社のHPでは「散文集」となってますね。まあエッセイ集と言ってもよいかと思います。

とにかく端正で純度の高い作品を書く堀江さんですが、エッセイはどんなものかというと…端正で純度が高い文体に、言葉遊びというほどではないですが言葉そのものを楽しみ遊び尽くす精神が加わった非常に滋味に富んだものです。だから、肩肘張らずに読めるのに、一編一編を読む毎に自分の言語感覚が浄化されて行くのがよくわかる。自分が言語を使う時に否応なくあらわになってしまう尖ったところや凸凹したところを優しくヤスリがけしてもらったような読後感が味わえます。丁寧に成形された平易さの芸術性を堪能しました。

ということで物を書いたり読んだりすることが好きだけれども、それらに疲弊してしまった人に強く、強くオススメ。
posted by △ at 22:34| Comment(0) | TrackBack(0) | もじにいりびたる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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