全てを失った男二人が新興宗教を立ち上げて金儲けをしようと企む。当初は失敗も繰り返しながら次第に団体の規模を拡大して行くが、やがて闇を抱えた信者たちの暴走や周囲から圧力によって、男たちは転落して行く…。
宗教団体が設立されるまでの最初の10ページくらいは、話があっさり進みすぎて書き込み不足では、とも思ったのですが、だんだんに篠田さんの術中にはまり、「この先どうなるの?」という実に正しい感覚に導かれながらどんどんページを繰る手が早くなっていくのを感じました。ジェットコースターのように話があれよあれよとあらぬ方向に進むので、気になって途中で読むのを止められない。
下巻に入ってからのスピードがどんどん上がっていく感覚は読み物です。この予測不可能な結末はちょっとした見物です。読み終わったあと最高に陰鬱な気分になること請け合いです。
体力と気力が充実している時に読みましょう。ハードな作品ですが、とても面白いです。オススメ。
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