2009年11月05日

『りら荘事件』

鮎川哲也さんの『りら荘事件』を読む。言わずもがなの本格ミステリの歴史的傑作です。

芸術の道を志す若者たちが休暇に訪れたりら荘での連続殺人事件を探偵が鮮やかに解くのですが、この連続殺人がすごい。そんなに大量に人が死ななくても…というくらい人が死にます。謎の波状攻撃。この椀飯振る舞い感は今のミステリにはないなあ(もちろんどちらがよいということはないです)。あと、クローズド・サークルものではないんですね。警察も介入するし。

警察の無能さ、毒薬をなめて同定するみたいなディテールのずっこけぶりなど、今から見ると不思議な部分もありますが、あの要素もこの要素も伏線だったのか!という回収の妙味が味わえます。やっぱり面白い作品だわ。
posted by △ at 10:42| Comment(0) | TrackBack(0) | もじにいりびたる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/132077584

この記事へのトラックバック