2010年02月24日

合唱団『THEATRE EN VOIX』第2回定期演奏会

合唱団『THEATRE EN VOIX』第2回定期演奏会
  〜同時代に生きる作曲家との出会い
    鈴木輝昭氏を芸術顧問に迎えて〜
2010年02月17日(水) 19:00開演 すみだトリフォニーホール・小ホール

プログラム
 面川倫一 : こころ 〜無伴奏混声合唱のための〜 (詩:萩原朔太郎)
 平井和音 : 仲間 〜混声合唱とピアノのための〜 (詩:山崎るり子)
 フォーレ : パヴァーヌ
 土田豊貴 : 文官Aの言葉 〜6人の男性声楽家のための〜
上屋安由美 : そら 〜女声合唱とピアノのための〜 (詩:新川和江)
 鈴木輝昭 : 源氏幻奏 〜「源氏物語」による無伴奏混声合唱のための譚詩〜

   【指 揮】 田中豊輝(客演)
         山口統央
         面川倫一
   【ピアノ】 河野紘子
         根本英亮
   【合 唱】 THEATRE EN VOIX
         (テアートル・アン・ヴォア)

友人に誘われて行ってきました。『源氏幻奏』、生で聞いたことがなかったので。この合唱団はおそらく桐朋の声楽科の学生さんによって構成されているもよう。女声12人、男声6人の18人という少数精鋭のグループでした。

面川作品(無伴奏、面川氏指揮)は素直な和声で耳なじみのよい合唱曲。高音が多く持続力も要求されるので小品とは言えませんが、愛唱歌的な性格を備えた作品でした。

平井作品(指揮は田中氏、ピアノは根本氏)はオーセンティックな合唱曲。詩の選択に魅力を感じました。4楽章の組曲のうち1と2を演奏したのですが、3、4も演奏してあげればよかったのにとは思いましたけどね。

フォーレのパヴァーヌ(田中氏指揮、河野氏ピアノ)はやはり名曲。言わずもがなですね。

土田作品はもっとも「現代音楽」的。歌い手が(男声合唱ではなく)男声6人という編成の必然性に追いついていない気もしましたが、何をしたいかが明確な楽曲でした。

ここで休憩。

上屋氏の組曲(山口氏指揮、河野氏ピアノ)も力の入りまくったもの。時折「現代音楽」的な楽想が立ち上がるあたり、鈴木輝昭氏の影響でしょうか。

鈴木輝昭氏の作品は混声6部で各パートがdiv.する難曲。男声はほぼ一人1パートと言ってもいいでしょう。ぴたっとはまると音楽の輪郭がくっきりと見えるので、少人数の力のある声楽家による演奏もありなのかも、と思いました。

アンコールは鈴木氏の指揮、根本氏のピアノで『もうひとつのかお』より『愛』。確かに今回の演奏会の中で一番耳なじみのいい曲ですが、しかしそれにしたってこれは一般的な基準ではアンコール向きの曲ではないだろう(笑)。このチャレンジングな姿勢に好感が持てました。

また機会があったら演奏会を聴きに行ってみたい団体でした。ひさしぶりの演奏会で潤いをもらえた感じ。
posted by △ at 15:35| Comment(0) | TrackBack(0) | みみをすます | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック