2010年03月05日

『モノ=ポリ』

松平敬さんの『モノ=ポリ』を購入。現代音楽、特にシュトゥックハウゼンを得意とするバリトン歌手松平さんのファーストアルバム。え、まだアルバム出してなかったんですか?とすら思いました。

アルバムのコンセプトは明快。13世紀から現在までのさまざまな「カノン」を多重録音で演奏してしまおうという「一人アカペラ」がそれです。しかも、混声の作品もファルセットを使ってすべて実音で演奏するというから驚き。収録曲はここをどうぞ。

ご覧になっていただければ気づくと思いますが、なんと、リゲティのLux Aeternaも一人で録音しているんです。この曲。16声でトーンクラスターとマイクロポリフォニーを駆使した難曲なんです。これを一人でやってしまうとは、驚きです。またドビュッシーの3つのシャンソンもすばらしい。同種のコンセプトのアルバムをもう一枚つくって、そこにはラヴェルの3つのシャンソンを収録してほしい。

もはや私たちはこのアルバムを通過せずして21世紀の「うた」について語れないかもしれない、それほどの衝撃と完成度。一度聞き出すと何度も何度も繰り返して聴いてしまう、麻薬のようなアルバムです。陳腐な表現で恐縮ですが、これは本当にすごい。とにかく買うべし買うべし。強く強くオススメ。
posted by △ at 14:57| Comment(0) | TrackBack(0) | みみをすます | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック