2006年04月14日

『肝、焼ける』

朝倉かすみさんの『肝、焼ける』を読む。第72回小説現代新人賞を受賞した表題作を含む5作品を収録した短編集です。

なんとなく嫌な、なんとなくかっこよい女性同士の関係性とか、十分一人で生きているのにどことなくダメだなと自分を思ってしまう瞬間とか、そういう本当にささいな、だけれどもなんだか大事なことをさらっと軽く書ける人です、朝倉さんは。

タイトルの「肝、焼ける」とは北海道の方言で激しいじれったさを表すものだそうです。この語選択がいいよなあ。

どの作品も、ラストシーンの物語が開いていく感じがたまらなく心地よいです。これは久しぶりに軽やかで素敵な短編集に出会ったかも。
posted by △ at 16:32| Comment(3) | TrackBack(1) | もじにいりびたる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
再読しました。改めて、うまいなあ、と思うことしきり。

一行一行をじっくり読むと、じーんとくるところ、うまいな、と思うところがたくさん。表題作の「肝、焼ける」なんか泣きそうなほどにうまいなあ。他の作品も読もうっと。オススメ。
Posted by at 2008年04月13日 10:24
こんばんは。
ささいなことをすくってみせる上手さと
明るめのラストがよかったです。

こちらにも
トラックバックさせていただきました。
Posted by 藍色 at 2008年05月13日 03:43
ほんと、2008年は朝倉さんの年になりますよ。要チェックです!

トラックバック、しておきました!
Posted by at 2008年05月14日 09:36
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/16566240

この記事へのトラックバック

肝、焼ける 朝倉かすみ
Excerpt: 装幀は守先正+桐畑恭子。装画はフジモト・ヒデト。「肝、焼ける」(北海道の方言で激しいじれったさ)で第72回小説現代新人賞受賞。主...
Weblog: 粋な提案
Tracked: 2008-05-13 03:37