2008年04月07日

『川の光』

松浦寿輝さんの『川の光』を読む。読売新聞に連載されていた小説を単行本化したものです。実は僕、『花腐し』を読んで松浦さんとの相性がよくないなあと思っていたのですが、今回読んでみてこんなにラブリーな本も松浦さんは書けるのかとびっくりしました。

物語の主人公は父ネズミと兄弟ネズミの3匹。川辺に住んでいた彼らは護岸工事のためにすみかを追われ、新たな住処を求めて上流に向かって旅して行きます。その途中にドブネズミの軍団に行く手を阻まれたり、3匹がはぐれたりとなかなか目標は達せられません。その道中が、丁寧で美しく描かれています。

ピンチに陥る3匹を助ける犬、鳥、モグラ、獣医らの生き物(笑)たちもとっても美しく描かれています。連載小説なので、毎日毎日新聞が届くのが楽しみだった読者がたくさんいたに違いありません。

子どもから大人まで楽しめる作品です。続編、出そうにありませんが、期待したいな。オススメです。

posted by △ at 21:33| Comment(0) | TrackBack(1) | もじにいりびたる | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: 装画・挿画は島津和子。装幀は中島かほる。読売新聞連載。安住の地を求めて旅に出たクマネズミ一家のお父さん、長男タータ、次男チッチの...
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